名古屋の猫専門お悩み相談所&ペットシッター「にゃんコール」

Blog by Yuko Suzuki

「猫との暮らしを楽しむ」ブログ

猫の慢性腎臓病の数値について

シッターレポート

2021.02.14

 

20歳のチロちゃんは、慢性腎臓病です。

BUNなどの数値もかなり振り切れるくらいです。

今日、飼い主さんにかわり、チロちゃんを病院に連れて行きました。

そこで先生と話したのは、腎臓病の数値は

クレアチニン、BUN、SDMA、尿比重、UPC、血圧だけで見ちゃダメというお話し。

 

クレアチニン クレアチニンは筋肉を動かすエネルギーを使うと作られ、本来、血液に含まれるクレアチニンは腎臓で濾過されおしっこで出されるのですが、腎臓の機能が低下するとそれが排出されず、血液中に溢れていきます。

BUN (尿素窒素) たんぱく質が代謝されると最後のゴミとなる尿素は、腎臓から排出されるのですが、腎臓の機能が悪くなると排出されず、血液中の濃度が高くなります。

尿比重 尿の水分と固形成分の比率です。腎臓の機能が低下すると、おしっこを濃縮できないので、うすいおしっこをたくさん作ります。逆糖尿病などの時には、比重が濃くなります。

SDMA 「対称性アルギニン」の略で4年ほど前に確立された新しい血液検査項目です。クレアチニンなどの従来の検査は、腎臓の75%が機能を失わないと数値に出て来ないのですが、SDMAでは、40%の腎機能の喪失で、数値に出てくるため、早期に腎臓機能の問題を見つけることができます。

が、検査結果のブレが大きいのがたまにキズではあります。

 

一般的には、これらの数値で腎不全の診断をされます。

でも、身体は繊細であり、また素晴らしい仕組みになってバランスを保っています。

なので腎臓が悪くなるのは、必ず何か原因があります。

例えば猫さんだと腎臓の尿細管という場所が悪くて、腎臓に影響を及ぼしていたり。

なので、慢性腎臓病の診断には、画像診断や尿検査、電解質、カルシウム、リン。そんな全体の検査もしてもらえると、より何が原因か、どんな治療が最適かが知れたりします。

 

お陰でチロちゃんは、全体的に診察をうけて、20歳でもこの美魔女を保っているワケです♩

 

 

ブログ一覧に戻る

Categoryカテゴリー

NewPost新着記事

Ranking人気の記事

Archiveアーカイブ