名古屋の猫専門お悩み相談所&ペットシッター「にゃんコール」

Q&A

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※質問に対する回答は、あくまでご質問をいただいた方の猫さんへの回答となりますので、
全ての猫さんに効果があるとは限りませんのでご注意ください。

  • 問題行動
  • 幼猫期

2020/06/21

飼い猫の夜鳴きがひどくなりました

飼い猫(やや大型猫種・9ヶ月・4キロ)の夜鳴きが酷くなり悩んでいます。
今年の1月に避妊手術をしてから、特によく鳴くようになりました。

夜は走り回るためケージに入れているのですが、深夜2時〜朝4時頃から高い声で鳴き始め、鳴き止むことがありません。
賃貸に住んでいるため、周囲からクレームが来ないか心配です。

以前より食欲も増したので、ご飯の催促なのかもしれないと思い、鳴く時間帯に自動給餌器で給餌してみましたが、揺らすと給餌口からご飯が出てきてしまうことに気付かれたので使用を断念し、現在は朝6時になるまではご飯を与えていません。

夜、ケージの外に出しておくと走り回り(防音マットを敷いていますが、かなりうるさいです)最終的に家具などを倒すため、最初は寝室から離れた部屋に放していたのですが、大きな声で鳴くので、現在は寝室にケージを置いて、寝る前に中に入れています。ケージにいる時は小声ですが、高い声で断続的に鳴きます。

寝る前にたくさん遊んであげる、なるべくスキンシップの時間を取る、ご飯の時間を遅くする、など様々な対策をしましたが、結局は夜鳴きしてしまいます。飼い主の就寝時間を10時〜4時頃にしてみても、早く寝た分、早く鳴き出すので効果はありませんでした。

鳴いても相手にせず我慢していれば騒がなくなると聞いた事がありますが、賃貸(ペット可ではありますが)に住んでいるとそういった事を試すのも難しいです。

家族構成は、大人2人、先住猫(1歳2ヶ月)と、9ヶ月のこの子です。
先住猫はおとなしく、猫同士の仲は良くも悪くもありません。
問題解決のために、何か良い方法はないでしょうか?

夜中の鳴き声は、辛いですよね。
猫さんの夜鳴きは、必ず理由があると思います。

大きくわけて
①心理的要因
②病気などを含めた身体的要因
の2つがあると思います。

なので、それぞれの原因から対策をご提案できればと思います。

【①心理的要因】
夜鳴きをする猫さんは甘えっ子さんでしょうか。
避妊をしてから、ひどくなった事などを考えると、避妊で病院で過ごした一日がすごく不安だったことでトラウマになったのかもしれません。
また、外から、他の猫の声が聞こえた事をきっかけに外に行ってみたくなったなど何かしら気持ちの問題だとしたら、精神を安定させ、身体にも害のないサプリのようなものがあります。2つほど、試してみることのできるものをご紹介しますね。

◆フェリウェイ
猫さんの仲良しフェロモンとも言われる、フェイシャルフェロモンF3類縁化合物を含む製品です。
これは、猫さんの額から出るフェロモンで、猫さんが、自分の環境にあるものや人や他の猫さんに対して親しんでることを示すものになります。
市販されている製品には。スプレータイプと、コンセントに挿しておく芳香剤タイプがあります。オススメは、コンセントに挿しておくタイプです。
猫さんにもまったく害がなく、動物病院でも使われていたります。 私たち人間には、まったく匂わないフェロモンです。

ある方のお悩みのお話ですが、ご相談の猫さんに対してこれを使いだしたことでピタリと問題行動が止みました。
6割くらいの子に効きますが、 うちの猫には効かず、でした。 うちの猫はある頃から突然、夜、早朝、昼間を問わず、やはり、甲高い声でなくようになり、マーキング行為もするようになりました。原因は、ほかの男の子猫さんたちとの、勢力構成図が変わってきたことのように思えました。
そこで、このフェリウェイを試したのですが、まさに、フェリウェイにむけてマーキングをする始末でした。
でも、効き目のある子には、本当に効き目があるので、お試しの価値はあります。

◆GABAの入ったサプリ
最近、心地よい眠りやリラックスのために、人用でも睡眠サプリやチョコレートなどに、このGABAを含有した商品が出ていますが、 猫さんたちにもGABAは、同じような働きをしてくれます。
上記で挙げたフェリウェイが効かなかったうちの猫にこれを飲ますようにしましたところ、飲まし始めて2日後くらいから、まったく症状が消えたわけではないのですが、甲高い鳴き声もマーキングも愕然と減りました。マックスが10だとすると3くらいでしょうか。


【②病気などを含めた身体的原因】
いくつか考えられますが、いずれも獣医さんとの相談になります。

◆卵巣の取り残し
そんなにレアでもなく割にある事で、避妊の時に、組織を一部取り残してしまってると発情のように落ち付かなくなり、鳴く事があります。
発情抑制剤というのを処方してもらい、服薬させてみて治るようであれば、この事が原因かもしれないです。
ただ、手術をしてもらった病院で診てもらいにくいと思います。先生の手術が失敗でしょーって事になってしまうので。なので、セカンドオピニオンとして、別の病院に行って、相談してもよいかもしれません。

◆甲状腺機能亢進症
人にもある病気です。いわゆるバセドーというものです。食欲が増す、その割に太らない、行動が活発になる、鳴くようになる…などの行動がみられます。
まだご相談の猫さんの年齢が若いので、違うとは思うのですが、無くは無いので、これも病院でご相談されるとよいと思います。
もしも、甲状腺機能亢進症であれば、とってもよいお薬があるので、安心してくださいね。

こんな感じで、いくつか、考えられたり試してみる価値があるものがあるので、一度ご検討ください。
試してもまだまだ変わらないようでしたら、いつでもご連絡くださいませ。


(補足)
この後、個人的にオススメの商品名をお伝えしました。ご相談者さまからは、部屋割りを工夫されているることやフェリウェイを試されていることなどご報告を頂戴しました。少し改善が見られたご様子です、