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※質問に対する回答は、あくまでご質問をいただいた方の猫さんへの回答となりますので、
全ての猫さんに効果があるとは限りませんのでご注意ください。
- 体調
- 幼猫期
2020/09/24
子猫が「悪玉菌」大量発生と診断されたのですが、その原因を知りたいです。
二週間くらい前から、子猫が2匹共に軟便になりました。
翌日、うち1匹が血便となりましたので動物病院で便検査を受けたところ、ジアルジア等の深刻なものでもなく、悪玉菌が大量に発生しているとのことでした。
1週間分の抗生剤をいただき、血便は翌日にはなくなり軟便も形ができるようになったのですが、薬が終わるころまた再発しました。
さらに、軟便だけだったもう1匹の方も、酷い軟便と血便になってしまい、急いで病院で検査しましたが、結果は同じく悪玉菌の大量発生でした。
以上から、2匹とも薬ではなくH社の消化器用の餌で改善してみましょうとなりました。 その後の経過ですが、後から悪くなった子の方は昨日より良くなりひと安心しているのですが、初めに悪くなった子の方は相変わらず酷い軟便と血便も多く、改善がまだ見られません。
なぜ悪玉菌が大量発生したのか分からなくて悩むばかりで、この点をご相談したいです。子猫達の餌も成長とともに順次変えていますが、餌を最後に変えてから日にちが経っているので、これが原因とも思えず疑問です。
部屋やトイレが不潔なのでしょうか?
また、消化器用餌だけでは嫌がりますので、半分はこれまで通りウェットを混ぜています。他におすすめのものがありましたら教えてください。
軟便、心配になっちゃいますよね。 猫は下痢になると結構すぐ、血便になってしまうので、心配が増大しちゃいますね。
今回、病院で処方された抗生剤があるうちは症状が落ち着いたものの、再発してしまった、さらに、H社の消化器用ごはんでも1匹目の子は依然として軟便と血便が多いとのことですね。心配になりますよね。
今回のご相談の参考になるかもしれない、東京大学のある研究がありますのでご紹介していきますね。
猫さんは、離乳から老猫になる年齢の段階で、腸内の細菌の種類も変わってくる事が発見されています。 注目できるのは、ちょうど今回のご相談の子猫さんの月齢(離乳後)頃から若者の前あたりの猫さんの腸内細菌には、「バクテロイデス」のような日和見菌(ひよりみきん。健康時はおとなしくしているけれど、からだが弱ったりすると悪い働きをする)が、結構いたりすることなんです。
実は、善玉菌と悪玉菌のバランスに対してこの日和見菌って結構キーパーソンになったりして、この菌たちが「ん〜、どっちに傾こうかなぁ」とか言いながら悪玉菌に行ってしまうと、わさっと悪玉菌が増えたりします。どうして、悪玉菌になるの?とその理由ですが、食事も関係しますし、その子の持ち前の体質や免疫力のようなものや、気圧や気候なんかも影響したりして、一概にはいえません。
なので、今回のご相談にもあるように、なるべく善玉菌を増やすために良いごはんにはどんなものがあるか、をお話ししたいと思います。
「プロバイオティクス」等が入っているフードを混ぜてあげるのがよいかもと思います。(※実際のご相談では、プロバイオティクスやエンザイム(酵素)を取り入た、個人的にとてもよいフードだと思う具体的な商品名を挙げさせていただきました)
他にも、生食を断然支持する先生もおられます。「もともと論」になってしまうのですが、もともと猫たちは、野生動物であり、生の肉を食べている。それによって、得られるメリットはいろいろあって〜ということですね。私的には、生食が絶対だとは思わないのですが、一理あると思っています。参考までに、うちにいる猫のあるエピソードをご紹介しますね。何をしても下痢と軟便が続いたことがあり、久しぶりに生食をすることにしました。使いやすいヒューマンレベルのお肉を販売してるお店があるのですが、そこの馬肉と内臓ミックスのお肉に、同店で扱ってる野菜・おから等の粉末を少し、ウェットフード少し、カリカリフード少しをごはんとしてあげてるうちに、5日くらいすると、うんちがよいうんちになってきました。 うちの子も時々何らかの原因で軟便になることもあるのですが、こうした食生活ですぐに戻るようになっています。生食はちょっと勇気がいるかもしれませんが、やりだすと簡単で、猫の消化活動のことを考えると「あり」かなぁと思っています。 ただ、獣医さんは、手作り食を反対される方が多いです。
あとは、サプリを試すこともできます。 獣医さんもすすめたりする、人間用の乳酸菌の整腸剤●●(具体的商品略)を混ぜてあげたりしてもよいと思います。腸内環境を整えるサプリは動物用もたくさんあって、そういうものでもよいと思います。 あと、オリゴ糖などを混ぜると、善玉菌のご飯になるので、そういった形でも効果は現れると思います。
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(後日談)
この後も、お電話、キャットサロンにもお越しいただいた折、そして再びWebお悩み相談ルームで、継続的にお話を伺い、にゃんコールからは主に食事面でのお勧めの商品などをご紹介させていただきました。
先に悪くなった子については、それでもなかなか改善が見られなかったそうですが、かかりつけにておよそ10回近く糞便検査を経た後、遺伝子検査にて猫トリコモナスが陽性と判明、食物アレルギー等によるものではなくおそらくこれが原因ではないかと診断があったとのことでした。
ご相談者様からは、「お勧めいただいたごはんやサプリ重宝しています。後から悪くなって今は調子の良い子の方は理想的なウンチをしてくれます。おそらくコチラの子も同じくトリコモナスを保有していると思われますが、この子は免疫が今のところ強いのかな?と思っています。色々ご相談に乗っていただき、本当に感謝しています。」とのメッセージをいただきました。